Savior-社長は救世主-ⅱ



「澪さんが見たっていう、女の人の事を聞いてみたら?私は澪さんの勘違いじゃないかと思うわ。だって、そうじゃなかったら、絢斗さんが澪さんを必死になって探したりしないもの」



志津香さんの言う通りかもしれない
必死になって探すなんて
思いもよらなかった

私が居なくなれば
社長は幸せになれるとばかり思っていた



私の勘違いなら、
私は社長に酷いことをしてしまったのではないかと思う



『…どうしよう』



焦らず考えなさい、と
言ってくれた斗真さん



何やっているんだろう、と思うけど
やはり社長と抱き合うシーンが
頭から離れない限り無理だ


これ以上、みんなに迷惑は掛けられない
けど、会う勇気もない
どうしたらいいの…




そんな気持ちを抱えたまま
更に3日が経ったある日
私のスマホが珍しく鳴り響いた
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