Savior-社長は救世主-ⅱ
『美帆子さん、ありがとうございますっ』
「早く行ってください」
送ってくれた家政婦の美帆子さんに
頭を下げ、私は急いで受付へ駆け込んだ
『あ、あのっ!搬送された、長谷部…、長谷部藍は何処にいますかっ!?』
「長谷部さん?」
「312号室で休まれていますよ」
二人の看護師さんが教えてくれ
急いで312号室へ向かった
電話を掛けてきたのは優さん
今日は社長と優さんは外回り
と、言っても店舗ではなく
新店舗オープンさせるために隣県
藍さんが事故に巻き込まれたようで
すぐに行けない優さんは
私に助けを求めてきた
『藍さんっ!』
病室のドアを勢いよく開けると
ベットの上でオニギリを食べている
藍さんと目が合った
「ふぃ、ふぃ…ふお?」
私の登場に藍さんは食べていた
オニギリを口に含んだままだ