翼をもう一度。


「やめろ。
そいつもお前も死ぬぞ?」



「誰だよお前。
お前も俺とやる気なのか?」




フラリと手を離し
話しかけてきた奴の方まで
ゆっくり歩いていく。



あと数センチ


あとほんの少しの距離で
私の意識はぶっ飛んだ。



「チッ血を流しすぎだ。」




男が何かを言ったのなんて
聞こえなかった。



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