翼をもう一度。


「ごめんごめん!」


アハハハと笑う大雅を見ると
尻尾をパタパタふる犬に見えて
可愛すぎた。
そこら辺の女子より可愛いなお前。



「しつもーん!
家族構成はどうなってんのー?」



いきなり質問してきた
女子の質問内容に
自分の空気が凍りつくのを感じた。



「家族は……」



俯きながらどう答えようか考えると



「俺と二人暮らし!テヘッ!」



大雅がフォローにまわってくれた。



「まじかー!大雅くん!
まさか2人って……」



「そーなんだ!」



「あほ。違うだろ。」



私が大雅のとこに行き軽く殴ると
女子たちどころかクラス全員が
驚いた顔をした。



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