翼をもう一度。


ガチャ



ドアを開けた瞬間
フワリと感じる風。



なんだかすごく落ち着く。



「はぁ……」



屋上ってもっと汚いかと思った。



普通に寝転がってもいいって
思うくらい綺麗だった。



「ど……して……」



ん?人の声がする……まさか、
誰かいるのかな?



少し奥に進むと



全く同じ顔をした男の子2人が
寄り添って寝ていた。



その二人の顔には
涙のあとが残されていた。

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