翼をもう一度。

どうやら数学の教師は
私の事が嫌らしい。


「まぁ、先生?
鈴美はまだ転校してきた
ばっかですし……。
大変なんすよ!代わりに俺がします」



大雅は優しかった。



「いいの?あなた数学苦手でしょ。」



「はいっ。」


スタスタと黒板前まで行き
サラサラ解き出す大雅。



その後ろ姿はなんだか
ものすごくかっこよかった。




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