翼をもう一度。
ちょっと
今日のご飯探しにでも
行こうかな。
フラフラしながら
立ち上がって
路地裏を歩き出す。
そして絡まれるのを待つ。
「おい、黒豹
この前の仮を返しに来たぞ」
黒豹とは私の通り名らしい。
「あ?」
後ろを振り返ると
20人近く人がいた。
前から沢山の足跡も聞こえる。
チッ囲まれたか。
さすがにこんな人数1人で
相手しきれない。
私を恨んだヤツらが
固まったらしい。
一体なんだっていうんだ。