翼をもう一度。


いつの間にか男の子の手は
私の頬まできていた。



「泣いてんの?」



そう言って
指で涙をすくわれたときには
もう遅くて



「君女だったんだね。」



バレてしまった。



「もしかして、
噂の黒豹さんかな?」



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