翼をもう一度。


「ねぇ、鈴美?」



私の頭を撫でながら
裕也は顔をのぞき込んできた。



「ん?」



首をかしげると



「今日はここで
一緒にいてもいい?」



寂しそうに聞いてきた。



「いいよ。家は大丈夫なの?」


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