メルヘン・メンヘラ
伍
バス乗るのも久しぶりだな。
電車で行くのは稀にあるけど、バスは入学して初めて使った気がする。
案外空いていてよかった。
と思ったのもつかの間、たくさんの人が乗ってきて、僕の気はだだ下がり。
続々と席は埋まっていく。
空いているものだと思ったので、調子に乗って二人席に座ってしまったが、いつ、隣に人が座るかと思うと気が気でない。
汚らしいおじさんとかじゃないことを心から望む。
とかいって、絶対、加齢臭の酷いおじさんが座るんだ。
地獄だ。
やっぱり学校は遠い。
まだまだ全然つく気配がない。
ふと、きょろきょろあたりを見渡してみる。
すると、僕の隣以外に空席はなくなっていた。
あぁ。
もう終わった。
あとはもう、死刑囚のようなものだ。
死刑執行の時を待つだけ。
そして、その時はすぐそこだ。
「あの~。」
あぁ。
終わった。
僕の天国は終わりをつげ、悪魔がやってきた。
「具合悪そうですけど、大丈夫ですか?」
?
なんか、予想していた感じと違う。
ふと顔を見上げると、そこには、顔がほとんど隠れるくらい大きなマスクをした女子学生がいた。
電車で行くのは稀にあるけど、バスは入学して初めて使った気がする。
案外空いていてよかった。
と思ったのもつかの間、たくさんの人が乗ってきて、僕の気はだだ下がり。
続々と席は埋まっていく。
空いているものだと思ったので、調子に乗って二人席に座ってしまったが、いつ、隣に人が座るかと思うと気が気でない。
汚らしいおじさんとかじゃないことを心から望む。
とかいって、絶対、加齢臭の酷いおじさんが座るんだ。
地獄だ。
やっぱり学校は遠い。
まだまだ全然つく気配がない。
ふと、きょろきょろあたりを見渡してみる。
すると、僕の隣以外に空席はなくなっていた。
あぁ。
もう終わった。
あとはもう、死刑囚のようなものだ。
死刑執行の時を待つだけ。
そして、その時はすぐそこだ。
「あの~。」
あぁ。
終わった。
僕の天国は終わりをつげ、悪魔がやってきた。
「具合悪そうですけど、大丈夫ですか?」
?
なんか、予想していた感じと違う。
ふと顔を見上げると、そこには、顔がほとんど隠れるくらい大きなマスクをした女子学生がいた。