ニコル
壊れる
暗い給食準備室は、とても息苦しかった。浩二や香田さえそうなのだから、生徒達の疲労はとっくに限界を超えていた。しかし、恐怖がその限界を無理矢理押し殺しているような状況だった。
入り口の扉にはまっている小さな窓ガラスの隙間から、あの生首の影が何回か見えた。けれども、給食準備室に無理矢理押し入ろうとする気配はなかった。
―――なんで、教室を襲った時のように、この中に押し入ろうとしないんだ?
そんな疑問を持ちながらも、浩二は入ってこないでくれと祈るしかなかった。
入り口の扉にはまっている小さな窓ガラスの隙間から、あの生首の影が何回か見えた。けれども、給食準備室に無理矢理押し入ろうとする気配はなかった。
―――なんで、教室を襲った時のように、この中に押し入ろうとしないんだ?
そんな疑問を持ちながらも、浩二は入ってこないでくれと祈るしかなかった。