ニコル
ごめんね・・・さようなら・・・
 浩二は血だらけになりながらも、懸命に生徒達を守ろうとしていた。しかし、あまりに大量の血を流したせいだろう、だんだんと意識が朦朧としていくのがわかった。
 ―――意識をはっきり持て。生徒達を守るんだ。
 そう自分自身に、何度も何度も語りかけ自分を保とうとしていた。
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