ニコル
 ―――何?
 そう立ち尽くした女生徒の頭は一瞬にして消えていた。それを見て、ハヤテは声にならない声をあげた。そして、自分を助けに来ようとする生徒に向かって、もう一度、激しく制止した。
 「逃げろぉぉお。」
 もう、その言葉は遅すぎた。
 ハヤテも助けに来た生徒も見えなくなっていた。
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