ニコル
薄暗いベッドの下で
 「大丈夫?」
 さっきまでの諍いを忘れ、真生は心底ふたりを心配した。しかし、ふたりは真生に答えられるような余力はあるように見えなかった。ただ、震えを押さえながら歩く事で精一杯のようだった。
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