ニコル
 カタカタ、カタカタ・・・。
 
 まだ、あの音はしていた。その音が逃げ出さないように、ふたりはゆっくりとベッドの前にしゃがみ込んだ。
 そっと、懐中電灯のスイッチを点けた。
 勢いよくベッドの下を照らした。
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