ニコル
中庭が見える廊下に出た。
浩二は意図的に中庭越しに見える自分の教室は見ないようにしていた。また、見られているかもしれない、そう思うと怖くて見ることが出来なかった。
―――なんで僕を見る?
その言葉をきっかけになったのだろうか。浩二の中で、何かの記憶が少しずつ形を成しはじめた。☆
浩二は意図的に中庭越しに見える自分の教室は見ないようにしていた。また、見られているかもしれない、そう思うと怖くて見ることが出来なかった。
―――なんで僕を見る?
その言葉をきっかけになったのだろうか。浩二の中で、何かの記憶が少しずつ形を成しはじめた。☆