ニコル
 ざわめき声が隣の江川のクラスまで聞こえてきた。
 「先生ぇ。うるさくて、先生の声が聞こえません。」
 生徒のその言葉を聞く前から、江川も気になっていた。
 ―――近藤先生のクラスだな。近藤先生は何しているんだ?
 さっきの職員室の事もあって、江川は少し心配になり近藤のクラスに行く事にした。
 「ちょっと、先生が注意してくるから待ってなさい。」
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