ニコル
 校庭の隅にあるもみの木の下で、真生はまるで倒れ込むかのように腰を下ろした。
 ―――ここまで来れば大丈夫・・・。
 そう思いこみながら、真生は瞳を閉じ深呼吸をした。深く、深く息をすると、不思議と恐怖心が消えていくのがわかった。いつの間にか、真生は眠ってしまっていた。
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