ニコル
 真生は深く、深く眠りについていた。
 気がつくと辺りは徐々に薄暗くなっていた。そのせいだろう、真生の瞼の上を激しく照らす光が明るさを増した。
 ゆっくりと瞼を開けると、更に明るい光が真生の瞳に入り込み、真生の視線を妨げた。しかたなく、薄目で目の前にあるものを確認した。
 「何?あれ?」
いくつもの光が目の前に拡がっていた。
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