ニコル
 カタカタ、カタカタ・・・。

 浩二の耳にそんな音が聞こえてきた。その音はとても厭な感じの音だった。
 ―――美咲。戻れっ。
 そう思っても声に出す事が出来なかった。それくらいに一瞬の出来事だった。
< 95 / 155 >

この作品をシェア

pagetop