あなたがいて私がいる~永久に続く恋物語~
第3章
「………とー」
~♪~♪~♪~♪~♪~♪
ーパチパチ
先生たちが拍手する。
「っ……ぅぅっ……」
ピアノから一番近い1年生が泣いていた。
そして、今度は、センパイたちの感謝の歌。
指揮者は、もちろん葎。
「感謝のコトバ。
お父さん、お母さん。私たちは、ここまで立派に成長できました。
ここまでこれたのは、すべてお父さん、お母さんのお陰です。
これから、私たちは別々の道へとあゆみますが、○○中学校で過ごした日々は、一生忘れません。
先生方、私たちをここまで育ててくださりありがとうございます。
……そんな私たちは、今日○○中学校を巣立ちます。
そして、このメンバーで歌うのも今日で最後です」
やばい……もう、ウルウルきてる。
「聞いてください。私たちが最後に歌う感謝の歌○○○。
卒業生代表、慎亀懍」
懍センパイがぺこりとお辞儀して、自分のたち位置に戻り、今度は、葎がお辞儀をする。
そして、センパイたちの感謝の歌が始まった。
「ぅぅ………」
隣の女子が大泣きしていた。
私も、つられて泣きそうになったけど、耐えた。
センパイたちの中にだって泣くのを我慢している人もいるはずだから。