Unfair love
序章
あるところに、仲の良い姉妹が居た。
姉はいつも椿緑香の香りを漂わせて、周りの女を嫉妬させるくらいにまで色んな男を魅了させた。
妹は姉に似ておらず、顔も美しくなかった為、あまり周りから愛されなかった。
だが、姉だけはいつも妹の隣に居てやり、喜びも悲しみも2人で分かち合っていた。
そんな2人はすっかり大人になり、やがて離れ離れになった。
それが2人にとっての悲劇が始まったのである。