Unfair love
(えーと、先ずは挨拶しなきゃね...)
「初めまして、青柳と申します。今日1日宜しくお願いします。」
「こちらこそ宜しくお願いします。」
今泉さんはペコリとお辞儀をした。初々しくて可愛いなぁと思いながら見つめているとまた目が合った。
(やば、私そんなに見つめていたかな...?)
「あの...さっきも目合いましたよね?僕の顔に何か付いてます?」
「ううん、何でもない。気にしないで?」
「あ、はい...でも...」
「ん?」
「青柳さん、すげぇ綺麗ですね...さっきの僕ドキッとしました...」
(嘘ー!?これって脈アリ!?早速褒められてるし!)
「ふふ、褒めたって何も出ないわよ。じゃあ先ずは軽く見学でもするかな?」
あまりにやけないように我慢しながら、そう言って今泉さんの前を歩いた。