九条くんは、王子様
「……ええええーっ!!」
私の驚きの声が、ロビーに響く
あ…っ、また顎が…
「だから、明日からは、カオルの家に行かない事、約束してくれる?」
「う、うん…、でも、カオルちゃんは…九条くんの元カノなんじゃ…」
「え、俺、そういう趣味ないよ?多分、相笠さんに、お兄ちゃんが奪われた気がして嫌だっただけだと思うけど」
と、笑う九条くん
へ…?お兄ちゃん…?
衝撃なカミングアウトの連続で
私の顎が正常に戻るタイミングを失う