九条くんは、王子様


「え、冗談だよ!ね!?」

「ほんとだよ」

「えええええっ!!」



…………カオルくんは、可愛い顔でニコッと笑い返す



「か、カオルくん!それって…い、何時頃かな?あ、い、いくらぐらいで行けるんだろう…?イギリスって、イングリッシュだだよね…」





「ふっ…ふ…、そんな、深刻な顔しなくて大丈夫だよ、今から自家用ジェットで行くから」ニコッ)




…え、


ええーっ!!
いや、それ全然大丈夫じゃないんだけども!!



慌てる私を見て、声を圧し殺しながら笑うカオルくん


ほんとかなぁ…?

でも、これが本当だったら…


九条くんに会える唯一のチャンスかもしれない


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