九条くんは、王子様


そのまま2人でホテルの最上階に行くと、大きなパーティーが開催されていた

「カオルくん!私達ここに入るの?」

「そう!これはね、葵の誕生パーティーだよ」

「え…」

ええええー!!今日、九条くんの誕生日だったの!!?

「どどどうしよ!!なんにも用意してないよ!!」


「だいじょーぶ!葵には、由衣で充分過ぎるから」


「え…」


好きな人の誕生日も知らないなんて…わたし、本当に九条くんの彼女だったんだろうか?

しかも、久しぶりに会うのが、誕生日パーティーというハードルの高さ…。


半年ぶりに九条くんを見る心の準備も、できてないし


会いたいはずなのに、いざ会えると思うと怖気付く

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