九条くんは、王子様



「ねぇ、九条くん…」

「ん?」

「九条くんは、ずっとイギリスに住むのかな?」


イギリスなんて、なかなか来れないのに…、カオルくんに悪い事しちゃった…本当に。



九条くんは、私の質問に黙ったまま、カードキーで、部屋を開けて中へ入っていく




「もちろん、日本へ帰るよ、だってイギリスには、相笠さんがいないから」


九条くんの熱のある瞳に心臓がギュッとなる。


「え…え、えっと、それは…」



「相笠さんが、ずっと好きだよ、恋人として一緒にいてほしい」


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