九条くんは、王子様



「…ほんと?」



「俺が嘘つくと思う?」と九条くんは、ニコッと笑う


あまりの嬉しさで、声が出なくて首を必死に横に振った。



だって、九条くんは、スタイルが良くて、顔が私より小さくて、肌が白くて、とにかくカッコよくて、まるで王子様みたいで、なんの取り柄も無いダメダメな私じゃ、全然釣り合わなくて、嘘みたいなんだもん…、確認くらいしちゃうよね。



「く、九条くん…、わっ私も、九条くんと一緒にいたいです…よ宜しくお願いします!!」



私は、深く頭を下げた



「ねぇ、顔見せて…」



そう言って、私の頭に手を添えると

そのまま深く口付けをされる。


「ん…」



「もう、一生離してあげない」



九条くんの、白くて長い手がぎゅっと、私を抱きしめる。





きっと九条くんは、わたしの本物の王子様♡



END

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