九条くんは、王子様
家を出て、歩き始めて5分。


「おはよう、相笠さん」


わっ!!!って…九条くん!?

「あれ、九条くん、おはよう!」



九条くん、私の家の近くに住んでるのかな…?


「そういえば、九条くんって部活動してないよね?」

「うん」

おぉ!コレは、チャンス!

写真部…ダメもとで誘ってみようかな…
1年は、理香ちゃんと私しかいないし…。
先輩は、3年生に2人…他のみんなは、辞めちゃって、写真部は廃部の危機…九条くんが入ってくれたらいいのになぁ…


「九条くん…写真部とかって興味ない?」




「興味ないかな」




ガーン…… だよね。



「入ってほしいの?」


「うん!!!」

意気込んで返事をすると、前のめりになりながら、しばらく九条くんの目を見つめる



そしたら、九条くんは、少し微笑んで
「じゃあ、入るよ」と言ってくれた



「ホ、ホントに!?ありがとー!!」


嬉しさのあまり、朝からスキップしちゃうよ!


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