九条くんは、王子様
くるりと、体の向きを変え、会場の方に向かって、さっそく歩き出す…。
フワッ
急に、後ろの方から、私の頭にフワフワしたものが乗った
え…なに…?これ…
手で触ってみると…、タオルだ!!!
バッと、後ろを振り向くと、いつの間にか、九条くんが立っていて…
「冷えるでしょ?、タオル買って来た」
そう言って、私の頭を両手で、ポンポン押さえ、濡れていた髪の毛の水分を吸い取ってくれた。
「ありがとう…九条くん」
タオルあったかい…
それに、なんだろう…さっきから胸の音がうるさい。
と、言うことは、私…九条くんに、ドキドキしてるってことなのかな…?
いやぁ、、もしかして、もう風邪をひいたのかも!!
それとも…、男の子と水族館なんて、デートみたいな所くるの初めてだし…、興奮してるのかな?
ああ、九条くんみたいな、カッコイイ人なら、なおさら納得だよね!! 多分…。