九条くんは、王子様


あれから私が、変態なだけかも知れないけど…、タオルの一件の後、九条くんの手とかを変に意識しちゃって、あんまり目を見て喋れない…。

それに…何故か、九条くんが不機嫌そうで、怖いぃぃー!


私、何かしたかな?


はっ!!もしかして…


お魚見てたら、だんだんお腹が空いてきて、不機嫌になったのかも!


「九条くん、もしかして…お腹空いたのっ?」

「え、なんで、そう思ったの?」

返答をしてくれた声さえ、いつもより冷たく感じる。


ここは、正直に言った方がいいよね


「なんか…、九条くん、不機嫌だから」


うぅぅ、こんな時にも、タオルの一件をひきづって、目を逸らしてしまう…。



< 50 / 158 >

この作品をシェア

pagetop