九条くんは、王子様



「はぁ…」


九条くんは、ため息をしながら、髪をクシャクシャと、乱す。

その、九条くんの態度に、胸がズキズキと痛む感覚を感じた。

沈黙の後、先に口を開いたのは、九条くんだった

「正直に、言うと…」

ウザイんだよね、相笠さんの態度、とか言われたらショックで倒れるかも…。

九条くんの表情も、いつもより少し暗めで、不安が心の中で、渦を巻く

九条くんの言葉を覚悟して、待っていると…


「素っ気なく、されたのが嫌だった」


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