九条くんは、王子様
「だから、許してあげるから付き合って」

こ、これは、夢だね…うん…。

あ、そうだ!!

叩いて痛いと思えば現実、痛くなければ夢だ!
私は、自分の頬を思いっきり叩いた。
いっ痛い…痛いってことは、げ現実っっ!!!?

バッと、上を向いて九条くんを見る

「まっ待て、九条くん、わわわたしたち全く喋った事ないし、付き合うって事は…事は…す凄いことなんだよっ!!」

焦って噛みまくっちゃったよ。



「なんか、勘違いしてない?相笠さん」


え…?


「買い物に付き合ってほしいだけなんだけど」

え…

…でですよねー。恥ずかしい…

だったら最初から買い物って言ってよー!
付き合ってなんて、勘違いしちゃうに決まってるじゃんかー!!

「相笠さんって本当に分かりやすいね、見てて飽きない」

これって、褒められてるんだよね?
なんか、嬉しい…へへっ

「嬉しそうだね」

あっ!つい、顔が…笑顔に

というか、もしかして…九条くん。
最初から、私の事を、からかってたのかな…

う…、それは、ちょっと酷くないですかっ?九条くん!

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