九条くんは、王子様


「東雲 透です!宜しく!」



なんか、思ってたより、ニコニコしてて、明るい…。お金持ちって感じの話し方じゃないし…!なんか、話しやすそうな人で、良かったぁ!


じー………。


あれ…なんか、透くんに、凄く見られてる気がする…。私、なんか変だったかな…。




「うーんと、東雲くんの、席は……」と、言う先生の言葉に、被さるように、「じゃあ、俺は、あの子の隣で」と東雲くんは、ニコッと笑い、私に向かって、指をさした


え…私?

あぁ、そっか!隣に誰も居ないからだよね!

でも、正直に言っちゃうと、今のタイミングで言われると…、女子の皆を敵にまわしそうで…怖い…。



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