九条くんは、王子様
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「ここが、最後の案内…写真部の部室!実は、わたし、写真部の部員なの」
「写真部かぁ、俺も、入りたいなぁ…」
んっ?んっ?んーっ!?今のって…幻聴?
東雲くんは、爽やかな笑顔と、ともに「由衣ちゃん、俺も、入部してもいい?''写真部"」と、言った
「え…ほっほ、ほ、ホントにーっ!?」
「うん」
この、笑顔は、嘘じゃ無さそう…
「俺ね、写真には、思い出があるんだ」
「えっ、ど、どんな?」
失礼かも、と思いながらも、気になる衝動を抑えられず、聞いてしまう…
「それは、内緒」
内緒かぁ…それなら、仕方がないよね
「それについては、ゆっくり時間をかけてから、話したいんだ…」
………?どういう事なんだろう…
頭にハテナが、浮かんでいる、私の顔を見て、ニッコリと微笑む東雲くん