九条くんは、王子様
怒られると思って、ビクビクしながら、構えてると…先生は、私の顔を見て、笑顔で話し始めた…
「あぁ良かった、相笠に頼みたいことが、あったんだよ!!!今日、休んでいた九条に、渡したいプリントがあるから、届けに行ってもらえないか?確か、同じ部活だったよな?」
確かに…部活は、一緒だけど…九条くんが、入部したの、つい先週だけどね
でも、先生グッドジョブ!
九条くんのこと、ずっと、心配だったし…もしかして、イルカショーが原因で、風邪になったのかも…とか考えると、私の責任だし…
「はい!ちゃんと、届けてみせます!」
「おぉ、じゃあ、頼むな」
「は、はい!」
冬は、暮れるのが早いから、急がなきゃ!
「東雲くん!私、このプリント、九条くんに、届けに行くから、もう行くね!また明日っ!」
手を振りながら、急いで階段を降りる
案の定、転けそうになる、私を見て、東雲くんは笑いながらも、笑顔で手を振り返してくれた