九条くんは、王子様


私の、やってしまった…と言う顔が面白かったのか、九条くんは、また笑った


「相笠さんなら、大歓迎だよ、それに、もし親とかの事を気にしてるなら、一人暮らしだから安心して」


…ん?
一人暮らし!?


確かに、親御さんの事を一番気にしてたけど…


今は、このホテルみたいな広いマンションに、一人暮らしという衝撃のカミングアウトに驚きを隠せないよっ!!


ますます、九条くんは、謎だ…



「それじゃあ、お言葉に甘えて…」


中に入ると、玄関から九条くんの几帳面さが滲み出ている



リビングも、綺麗…!!
でも、家具は、少ないなぁ…


< 80 / 158 >

この作品をシェア

pagetop