九条くんは、王子様



でも、手を繋いでるところなんて、他の人に、見られたら絶対にやばいよね!!


「く、九条くん、て、手を繋ぐの、他の生徒に見られたら…」


「やなの?俺は、みんなに見せたいんだけど」


ぽ…っ


って、ぽ…っじゃくて!
気をしっかり持つんだ!私!


「じゃあ、ここまで」

その瞬間、九条くんの手が離れる


あ…もう、教室に着いてたのか

「じゃ、じゃあ、また後でねっ」


みんなの前で、手を繋ぐのは…とか言っておきながら、九条くんの綺麗な長い指が手から離れると…なんか寂しい


というか、私は、変態かっ!

それに、なんか、胸の奥もザワザワするなぁ
これが恋なのかな?






この時の、私は、知らなかった

この後、私に大きなライバルが現れるなんて…
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