九条くんは、王子様
声がした方へ顔を向ける
「九条くん…!!」
「残念だね、東雲くん、相笠さんは、俺と帰るんだ」
そう言うと、九条くんは、私の腕をグイッと引っ張った
「行こ」
「あ…うん!」
「し、東雲くん、ありがとね!また明日!」
「うん…」
いつも通り、東雲くんの笑顔は、キラキラで眩しいけど、なんかいつもより…寂しそうな感じがするのは、私の思い違いかな…
………………
「あーあ…、そういうことか…でも、俺は、諦めないよ、由衣ちゃん」