未熟女でも恋していいですか?
ゴールデンウィーク前の1週間は、慌ただしく流れていった。
早々と体育祭のあるこの学校では、もしかすると秋以上に忙しい毎日だったかもしれない。
「明日からロングバケーションの始まりね!」
いろいろと計画を立てている音無さんは嬉しそうだ。
「バケーションもいいけど済んだら直ぐに中間考査よ。休みの間に準備を進めておかないと」
何処にも行く計画のない私は現実的。
嫌なこと言うなぁ…と顔を曇らせ、音無さんは家族の待つ家へと帰って行った。
カサカサ…とマイバッグの音を立てて家路に向かう。
この1週間ばかり忙し過ぎて、夕飯作りも手を抜いた。
(今夜は久しぶりにきちんと作ろう…)
食べながら明日から始まるロングバケーションの計画を立てようと思っていた。
だから今夜はカレーにするつもり。
(カレーか。高島さんが居たら甘口よりも辛口を好むのかな…)
食べ物イコール腹ペコアオムシの顔が浮かぶ。
1週間も前に別れたきりの人のことをどうしてこうも気にするのか。
「バカな私…」
考えても仕方のないことだと割りきる。
家の前にいつも停まっていた軽トラックは、あれから一度も見たことがない。
(当たり前か…)
我が家のメンテナンスは終了したんだ。
此処にはもう用事はない。
トン、トン……と具材を切る音が途切れがちになる。
一人分のカレーの具材は、あっという間に切り終えた。
早々と体育祭のあるこの学校では、もしかすると秋以上に忙しい毎日だったかもしれない。
「明日からロングバケーションの始まりね!」
いろいろと計画を立てている音無さんは嬉しそうだ。
「バケーションもいいけど済んだら直ぐに中間考査よ。休みの間に準備を進めておかないと」
何処にも行く計画のない私は現実的。
嫌なこと言うなぁ…と顔を曇らせ、音無さんは家族の待つ家へと帰って行った。
カサカサ…とマイバッグの音を立てて家路に向かう。
この1週間ばかり忙し過ぎて、夕飯作りも手を抜いた。
(今夜は久しぶりにきちんと作ろう…)
食べながら明日から始まるロングバケーションの計画を立てようと思っていた。
だから今夜はカレーにするつもり。
(カレーか。高島さんが居たら甘口よりも辛口を好むのかな…)
食べ物イコール腹ペコアオムシの顔が浮かぶ。
1週間も前に別れたきりの人のことをどうしてこうも気にするのか。
「バカな私…」
考えても仕方のないことだと割りきる。
家の前にいつも停まっていた軽トラックは、あれから一度も見たことがない。
(当たり前か…)
我が家のメンテナンスは終了したんだ。
此処にはもう用事はない。
トン、トン……と具材を切る音が途切れがちになる。
一人分のカレーの具材は、あっという間に切り終えた。