未熟女でも恋していいですか?
「俺はメシの礼をしてやるって言ってるだけだ」
「私はそれもしなくていいって言ってるんですっ!」
睨み合いながら一つだけ気づいたことがあった。
こいつも私も性格が似ている。
負けず嫌いで意地っ張りな所が。
「俺は他人に借りを作ったままでいるのは嫌なんだ!」
「私もそういうのは嫌だけど、要らないお節介はして欲しくありません!」
「意固地だな!」
「どっちが!」
息を弾ませて肩を怒らせた。
心なしか身体中が熱く感じる。
「カツラ、顔真っ赤!」
癖のように吹き出した男が笑い始めた。
「そういう高島さんこそ赤いっ!」
笑い声につられて声のトーンが上がった。
笑ったら負け。
笑ったら負けだ…と思いながら。
「頼むからどっか修理させてくれよ。でないと、この家から出て行かねーぞ!」
笑いながら脅迫してくる。
「そんなに言うなら表の藤棚を何とかしてよ。柱が古くて曲がってるから倒れそうで困ってたの」
でも、この人は大工ではないし、最初から思い浮かんではいたけど遠慮していた。
「藤棚か。容易い御用だな」
「容易いの?」
「ああ。何でも出来るから俺」
器用だろ〜と自画自賛している。
(……やっぱり変な人)
再認識しながらホッとする。
腐りかかっていた藤棚の修理は、自分ではどうしようも出来ずに弱り果てていたから。
「私はそれもしなくていいって言ってるんですっ!」
睨み合いながら一つだけ気づいたことがあった。
こいつも私も性格が似ている。
負けず嫌いで意地っ張りな所が。
「俺は他人に借りを作ったままでいるのは嫌なんだ!」
「私もそういうのは嫌だけど、要らないお節介はして欲しくありません!」
「意固地だな!」
「どっちが!」
息を弾ませて肩を怒らせた。
心なしか身体中が熱く感じる。
「カツラ、顔真っ赤!」
癖のように吹き出した男が笑い始めた。
「そういう高島さんこそ赤いっ!」
笑い声につられて声のトーンが上がった。
笑ったら負け。
笑ったら負けだ…と思いながら。
「頼むからどっか修理させてくれよ。でないと、この家から出て行かねーぞ!」
笑いながら脅迫してくる。
「そんなに言うなら表の藤棚を何とかしてよ。柱が古くて曲がってるから倒れそうで困ってたの」
でも、この人は大工ではないし、最初から思い浮かんではいたけど遠慮していた。
「藤棚か。容易い御用だな」
「容易いの?」
「ああ。何でも出来るから俺」
器用だろ〜と自画自賛している。
(……やっぱり変な人)
再認識しながらホッとする。
腐りかかっていた藤棚の修理は、自分ではどうしようも出来ずに弱り果てていたから。