キミしか見えない
俺は何かの間違いだろと思って
スタスタと歩いていた。
すると後ろから
「俺さー、たまに
なにやってんだろって思うんだよな。」
って言う悠の声が聞こえた。
「なんだよ、今更
そんなこと言ってんのかよ。」
そう言いながら俺は振り返ると
「今更でもなんでもいいから
俺は変わりたいなって思ってる。」
そして悠は続けてこう言った。
「あの子だったら俺、
変われるかもしんねぇ。」
「春輝も最近なんかあったろ、絶対。
何年一緒にいると思ってんだよ。
見てたらすぐ分かるっつーの。」
悠はそう言って笑いながら
俺の肩を押してきた。
俺たちが、、、変わる。
考えたこともなかった。
いや、考えたくなかったのかも。
分かんねえけど
悠はすげぇ真剣に俺に話してきた。