掠めた星屑。



『...殺したいほど?』

そう聞き返せば、彼女はまた曖昧に笑う。


"殺したいくらい"

その対象がいったい、何なのか。彼女が昔話した、星のことなのか。それとも、僕の知らない誰かのことなのか。

僕には、解らなかった。





__そして、それが彼女と会った最後だった。





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