想いの能~チカラ~ 番外編集
ーsideクロードー
「あ~どうするんスか。…そうとう気にしていますよ。」さっき一番先に酔っぱらったグスタフが(こいつは酔うのも早いが酔っぱらった状態から復活するのも早い。)
「彼女、我慢強い所もあれば危うい所をある…団長、気付かれていますか?」
「……あぁ。」とっくに気付いている。
「金は置いていく。後は頼んだ。」そう言うとポケットから硬貨を数枚テーブルに置くと、レイカを追いかける為に外に出た。
ーsideレナードー
あぁ…これは、レイカに好意を抱いていますね…全くクロード殿下。貴方の立場は分かっているのでしょうか?
側近である俺とレイス、(まぁ、俺だけかも知れないが、)クロード殿下があんなに必死になるのは見たこと無いですね…。
「さて、と飲み直しますか。」そう声をかけると
「良いのか?あれで。」
「大丈夫です。…団長が何かを取りのがす事が有りましたか?」そう言うと隊員は苦笑いをした。
まぁ、彼女には始めて殿下は取りのがす事を始めて知ったのは、翌日の事だった。