想いの能~チカラ~ 番外編集

頭を切り替えて

「これから忙しくなるな。…団内でいじめに加担していた者たちの炙り出しと処分をしないと…」そう言うと

「いえ、それはこちらで遣らせてください。…なにもしていないとなると仲間たちに顔向けができません。…零隊のメンバーたちもこぞって協力してくれるでしょう。…レイカは零隊のメンバーの中では『可愛い妹分』ですし。」とニコッと笑ったレナード。…黒いぞ。

「分かった。俺は殿下に取り次いで、書類の発行の要請をしとく。」フレイム、いや4団隊の総括は第一王子の役目。…まぁ、もしかしたら既に殿下しか使えない総括の判を既に押し終えた書類が机に山積みとなっているかも知れないが。

「さて、と互いに忙しくなりそうだけど、体だけは気を付けろよ?引っ張る者が崩れては意味が無い。」

「承知しています。…そちらも医者の不養生、なんて言われないようにしてくださいね?」俺は“じゃあな”の意味で片手を挙げて部屋を出た。


フレイムに泥を縫った事を後悔させてやる、と互いに思いながら。

この後、4団隊全ての膿出しに関係各所が死屍累々の状態になったことは言うまでも無い。
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