イジワルな初恋
デパートの前の大通りには色んなお店が並んでいて、その中に休憩でたまに行く洋食店があって、昼はランチをやっているけど、夜になると店の雰囲気は一変しbarへ様変わりする。
時々仕事終わりに優菜ちゃんや広野くんと飲みに来たりもしていて、デパートの従業員は割りと多く訪れるらしい。
明日は遅番だから、久しぶりに少しだけ飲みたい気持ちになった。
「あれ?久しぶりだね。メガネだから一瞬分からなかったよ」
私たちの顔を見て、思い出したようにマスターが言った。
「最近忙しかったので」
カウンターの隅に座り、私は最近のお気に入りのモヒートを、優菜ちゃんはカシスオレンジを注文した。
「実は私も少し飲みたいなーって思ってたんですよ。でも岩崎さん疲れてるかな?って思ってて」
「なんだ、遠慮しないで誘ってよ」
乾杯をしてモヒートを口に入れると、ミントの爽やかな香りにフッと力が抜けた。
「あーうまい!やっぱ仕事終わりの一杯は最高♪」
「優菜ちゃんオヤジみたいだよ」
見た目は今時の若い女子だけど考え方とか凄くしっかりしていて、かと思えばイケメンを見てはしゃいだりするところなんかはやっぱり普通の女の子で、優菜ちゃんのそのギャップがたまらなくかわいい。
「ところで、どうしたんですか?突然飲みたいだなんて、悩みごととか?」
「んー、そういうわけじゃないけど……」
まさか中矢君のことを話すわけにもいかないし。
時々仕事終わりに優菜ちゃんや広野くんと飲みに来たりもしていて、デパートの従業員は割りと多く訪れるらしい。
明日は遅番だから、久しぶりに少しだけ飲みたい気持ちになった。
「あれ?久しぶりだね。メガネだから一瞬分からなかったよ」
私たちの顔を見て、思い出したようにマスターが言った。
「最近忙しかったので」
カウンターの隅に座り、私は最近のお気に入りのモヒートを、優菜ちゃんはカシスオレンジを注文した。
「実は私も少し飲みたいなーって思ってたんですよ。でも岩崎さん疲れてるかな?って思ってて」
「なんだ、遠慮しないで誘ってよ」
乾杯をしてモヒートを口に入れると、ミントの爽やかな香りにフッと力が抜けた。
「あーうまい!やっぱ仕事終わりの一杯は最高♪」
「優菜ちゃんオヤジみたいだよ」
見た目は今時の若い女子だけど考え方とか凄くしっかりしていて、かと思えばイケメンを見てはしゃいだりするところなんかはやっぱり普通の女の子で、優菜ちゃんのそのギャップがたまらなくかわいい。
「ところで、どうしたんですか?突然飲みたいだなんて、悩みごととか?」
「んー、そういうわけじゃないけど……」
まさか中矢君のことを話すわけにもいかないし。