たったその距離を縮めたくって
そう思ってたら見てるだけの自分が嫌で美桜の手を何も言わず引っ張ってとりあえずヘルメットをかぶせた。

美桜はあからさまにびっくりしてる顔をしていた。

動揺しながらも美桜は「翔憂ちゃんばいばい!」
と美桜が大声で手を振りながら言った。

翔憂ちゃん?って奴もポカンとしてを降っていた。

たった美桜とあいつのこのやり取りでもイライラする。

美桜も俺に喋かけてこなかった。

「美桜」

俺は何がしたいかも言いたいかも分からないまま名前を呼んだ。

「さっきのあいつ誰やねんな」

一瞬びっくりしたような顔をして
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