たったその距離を縮めたくって
「翔憂ちゃんだよ」と言った

彼氏かどうか聞いてみたくて言ったつもりの俺は答えに少し戸惑った。

俺は美桜の言葉を無視した。

ほんと俺って自分勝手で情けなくて面倒臭いやつやな。

すると美桜が…

「柚兄なんか変だよ…?」

そうだよな…変だよな…

俺は1度振り返ってみた。

やはり彼氏かどうか聞けず俺は「なんもない」と言ってしまった。

聞いたら後には引けなさそうで怖かった。

そのまま俺達は家に着くまで一言も喋らなかった。

「ばいばい」とだけいってお互いの家に入った

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