たったその距離を縮めたくって

柚斗SIDE

ピンポーン

俺が谷前家のインターホンを鳴らす。

鳴らすと必ず出てくるのがおばさん。

おばさんとゆうのは美桜のお母さん。

そしておばさんが美桜を大声で1階から呼ぶ。

「美桜ー柚斗くんきたわよー」ってね。

今呼ぶから待ってねーとおばさんがいった。

「美桜ー柚斗くんきたわよーってあれ降りてきてたの」

やっぱりあたってたやろ?

って、え?

降りてきてたの?とおばさんの言った言葉に俺はハッとして階段の方を見た。

美桜が階段を降りてきていた。
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