失恋シンデレラ
第3話 Summer Time Memory
昔から泳ぐことが好きだった。

小学生のころからスイミングスクールに通い、小学6年生のときに県大会で優勝したこともあった。

中学から水泳部に入部し、高校2年生になった今でも続けている。

水泳は得意だけれど、勉強は昔からできなかった。

成績は学年で下のほう。
補習にはしょっちゅうひっかかる。

そんな私に比べて、いつも一緒の友達二人は優秀だった。

美姫の学年での成績は中の上。
でも少しロマンチストで夢見がちなので、彼氏がいたころはよく恋愛にうつつを抜かして、成績を落としていたこともあった。

特に英語は、小さいころに海外に住んでいてペラペラだ。

みなみの学年での成績は、トップ10位に入るほど良い。
もともと真面目で努力家なので、普段からこつこつ勉強をしているようだ。

特に数学の成績がよく、この前学校を辞めた数学の藤井先生のために頑張ってたみたいだ。

勉強は昔から嫌いで、私のコンプレックスだ。
私のとりえで二人に唯一勝てるのは、水泳だけだった。


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